インド日記



滝レポート
 

「時間を過ごしに来たんですよ」


とバラナシで出会ったIさんが「何でインドに(一人で)来たんですか」と
聞いた私に答えてくれました。
Iさんは英語堪能、年は一こ下、帰国したら成田空港で働く事が決定している女性の方でした。
Iさんは将来への不安などをモヤモヤ考えていることをバラナシ滞在時に色々話してくれました。
それを聞いた私は「時間を....すっげーな」と思ったものですが、
バシシトにいる私はまさにそんな感じでした。
当たり前だけど時間も若さも限られている物だし、
背中をぐいぐい押してくれる何かをいつも求めているつもりなのですが、
やっちまった....ここのシャンティな空気にやられた。
一ヶ月、チッとマッチを擦ったように過ぎました。
あ〜なんか嫌な例えだな。
マッチ以外で例えるとC・W・ニコルみたいな感じでしょうか。
大自然に囲まれて自然の大切さを詠い上げながらハムでも焼くか、と。
でも私は自然も守ってないしハムも焼いてねえ!
つまり何もしてない〜〜〜
「何もしてない。」何してたんだ!何もしてない!
うわ、すごい受け答え。言葉のマジック。
「バシシトは山しかないから山々してるしか能がない」
「ないったって何かあるでしょ(と思っていた)」
...と昔バシシトを旅していた相方とメールでやり取りしていましたが、
それをまさに肌で感じたと申しましょうか。
なんもねえ〜〜〜(叫んでみる)

マナリってさー(急にタメ語)チャラス(純粋、上質なハッパ)の産地なので
それを求めて皆来るらしいのですね。
昼間っから仲間とゲストハウスに籠って、又はスモークOKなレストラン、カフェなどで
ばっすばっす吸うという非生産的なアレです。
私は煙草の匂いが大嫌い、もちろん煙草もチャラスもやらない為(どちらも匂いが嫌)
ここではマイノリティ、更に暇人なわけです。
ある意味ジャンキーより駄目な気がする....
ほんと皆やるもんなー。
ここに一ヶ月いてやらない人2、3人じゃないのか?
全員聞いてないからわからないけど、その中の一人とかは実は嫌いだけど
付き合い程度には吸うよとは言ってましたが。そ〜か〜。
レストラン計画がなくなった今何でここにいるのだ?
荷物を待っているのだ!そうそう、HPでも作りましょう。
ということで最近は旅の間中鉄のかたまりだったMacBookを大活用しておりました。
おお....持って来てよかった。(使わない時は本気で邪魔でした。)
ただこちら、とても停電が多いもので(サーバーダウンももちろん)
バッテリーが無くなって鉄のかたまりに元通りな事もしばしば。
ま、負けない...。

という訳で言い訳がましく何をしていたかシリーズ。(シリーズっていうか日記)
あまりに何も無い為家族のハガキに面白おかしく書いたら
マジで姉を心配させてしまいました。お姉さんごめんなさい。

前置きが長くなりましたが、「バシシトは滝が、滝が良い。」と聞いていたので
これは行ってみんと。ということで滝レポート。

私が滞在していた宿の奥の方に行くと、大きい滝があり、山に続いています。
山から流れる河(滝?)は歩いてすぐなので、
「えっ、これが滝?相方に貰った写真の滝はどこなのだ?」と疑問に思いつつも
滞在して二週間位マジで勘違いしていました。
本当は歩いて20分位の所にヨギニウォーターフォールと呼ばれる滝があり、
そこが有名な滝だったわけです。(ここの滝は本当に良い所で、
ひいこら言いながら上へ上へと登ると滝の間近に行けて、裏側も通れます。)

ある日「時間を過ごす」事に必死になっていた私は、
「そういやこっちの道は知らないな」とふら〜と行ってみる事に。
そこで宿の犬(ママと呼んでいる犬)も合流。
するとあるじゃないですか「WATER FALL」の看板が!
ここかイイイ!!
歩くといかにもな散歩コース。途中にはカフェなども。
しばらく松の雑木林を歩き、そこを抜けて顔を見上げると
切り立った崖の上から青い空をバックに見事な滝が登場。
ぎゃ、ぎゃわ〜!ここでしたのかい!
犬ママに思わず「ママあー!ここ来た事あんの?!超すごいね!」と話しかける始末。
(多分10回以上は来てる)
牛やらヤギやら放牧されてて、「は、ハイジの世界....」
とりあえずその日は滝発見したからここまで。今日の業務終了。
あまりに一気に用事済ませちゃうと明日やることなくなっちゃうからさ。(エー)

次の日またママと滝を突撃です。
更に山を上ると滝の間近に行けるので今日はそこまでが課題です。(課題....。)
滝までなんなく到着。
まあここまで来る途中にカフェがあるのでそこでママに目玉焼きとかを奢っていたのですが...
親戚の小さい子供に何か奢る気持ちが少し理解できました。

滝から、更に登ります。
....にしてもどこから登るんだ??
山はなかなかの急斜面で、けっこう筋力を使います。
芝生の部分や、岩がむき出しの所とか、人が踏みしめた後などを見ながら
上へ、上へ登ります。
ん、んん?!でもここからは明らかに、むず、難し、ちょっ、ママー!
いつの間にか「絶対ここ人登らないゾーン」に来てました。
カエルのように四つん這いになりつつ、地面に張り付きつつ周りを見渡します。
く、つるつるコンバースが憎いぜ...!(履いてくんなよ)

ママ一応付いて来てくれてるんですが、
私の想像の中では、こういう時犬は「こっちですよこっちなら通れます」
みたいな誘導をしてくれるのか...?!と思いきや
ママも一緒に危険ゾーンに足を踏み入れ、(まだ彼女は四つ足なので安定してましたが)
「どうすんの?こっからどうすんの?!」
とつぶらな瞳で私と地面を交互に見ながら慌てています。
くっそ、可愛いぜ....じゃなくて、ママに必死に話しかけつつ戻ります。
なんとか、なんとか上の上の方まで登りつめ、後もう少し。
上の方の岩陰に人がいるので遠目に見たら一組のカッポーが合体(合体...)していて、
さすがインド、と少々ビビりましたがなんとか滝まで到着。ふうー!

肝心の滝はドドドドドドドドドド、という大音量をさせながら激しく下界へ流れていきます。
目の前で大量の水が流れていくという大迫力もさることながら、奇麗なアーチの虹も出ちゃったりして
「う、わ〜〜〜.....来てよかったなあ」とマイナスイオンを全身に浴びつつ思いました。
滝の裏側にも入れるらしく、ママとつるつる滑りながらバックサイドへ。
なんつーか、まるで嵐。ストリーム。
顔はもちろん身体全体にびちびちと激しい水しぶきを浴びつつ裏側を通ります。
あ、あいたたたたた!!そして晴れているのに寒い!寒い!

ママも全身けむくじゃらの身体を濡らしつつ付いて来てくれます。
裏側を抜けたときには、大雨の日に「傘忘れたの?」状態に。
ほんと、びしょぬれ....
そしてぐる〜っと山を下りて、雑木林を抜けて帰ってきました。

帰りにはママにお礼としてプレーンホットケーキを。奢り過ぎ。
ママはいい犬ガイドですねー、「はよいけや!」とつっこみたくなる動きも
してましたが、さすが一年に三回も子供を生む肝っ玉母さんなだけあります。(関係ない。)

バシシトに行かれる際には皆様も是非滝へ。
でも本当良い場所だなー、バシシト。
修学旅行で選ばれる場所なわけです。(インドの学生さん多数遭遇)

雑木林を歩くママ。滝到着!牛が放牧されとります。


良い天気!いい眺め!いい滝!いいマイナスイオン!


これがヨギニウォーターフォール!滝の裏側はもう嵐!